×

会員ログイン

ログイン名
パスワード

A.C.P.C.アーカイブ限定コンテンツ A.C.P.C close up

A.C.P.C.提携講座 ライブ・エンタテインメント論
提携講座/登壇講師インタビューseason 7

目黒敦さん
Interviewee

REC.008 目黒敦さん

ウォルト・ディズニー・ジャパン(株) ミュージック/ライブ・エンターテイメント/ DCVI(ノース・アジア) スタジオ、フランチャイズ・マネージメント(日本) バイスプレジデント & ゼネラルマネージャー

プロフィールの詳細


CHAPTER.1
ディズニーブランドの原則

当時の最新のテクノロジーを使って、1928年11月18日にミッキーマウスが世界初の短編トーキー・アニメーション作品『蒸気船ウィリー』でスクリーン・デビューしますが、『蒸気船ウィリー』の時代から受け継がれているディズニーが大切にしている価値観について目黒さんは、こう話します。

「私たちは、創業者のウォルト・ディズニーが残した『絶対に忘れてはならない。すべてのはじまりが、一匹のねずみだったということを』という言葉を、大事にしています」。そして、『蒸気船ウィリー』の映像をスクリーンに映し出しました。「どんなにビジネスが大きくなっても、この言葉にあるように初心を忘れず、そして、その時代の最先端技術を使って、90年以上に渡り、世界中の皆さまに向けて、深く共感できる物語や体験をお届けしています。」

現在、ウォルト・ディズニー・カンパニーの映画部門は、ディズニー・ライブアクションをはじめ、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ、ピクサー、マーベル・スタジオ、ルーカスフィルム、20世紀フォックス、など8つのスタジオが集結し、他に類を見ないラインナップを保有していますが、一つ一つの作品を大切に日本のお客様に届けているそうです。
2014年に日本で公開された映画『アナと雪の女王』の続編『アナと雪の女王2』(2019年11月22日に公開)についての目黒さんのお話しは、興味深いものでした。

「ハリウッド映画は、アメリカでの公開から数か月遅れて、日本で公開されることが多く、『アナと雪の女王』も同様に、アメリカで2013年11月に公開され、その4か月後に日本で公開されました。しかし、現在はネット社会であり、世界の情報が瞬時にネット上で共有されるなど、情報の動きも早いので、私としてはやはり、『アナと雪の女王2』は真っ先に日本の皆さんに日米同時公開でご覧いただきたいと思っていましたし、日米同時公開をすることは意義のあることだと考えていました。これだけ『アナ雪』を愛してくれるファンが多くいらっしゃる日本で、アメリカとの同時公開をしなければならないと考えたのです。」
とは言え、セリフの吹き替えや宣伝広告の前倒しなど綿密なスケジュール管理が必要で、簡単な事ではなかったようです。

映画は、ディズニーのビジネスをけん引するクリエイティブエンジンで、ディズニーでは、映画を中心に、グッズ、ゲーム、書籍、テレビ、音楽、ライブコンサートなど様々なタッチポイントで世界観を共有しながら、いろいろな楽しみ方を提供しているそうです。世界観を共有するために重要なこととして、「ディズニーは、子どもから大人まで全ての人々に、そして全世界に向けて、「心のこもった特別なエンターテイメント」をお届けするために、ブランドとしての原則を大切にしています」と目黒さんが説明します。

ディズニーがお届けする作品、商品、サービスには、「楽しさ(Fun)」があることが一番の基本で、「物語性」「革新」など、その他のブランドを構成するいくつかのキーワードとともにご説明いただきました。

ディズニーのブランドや戦略のベースにあるブランド原則の説明を受け、学生たちはディズニーの会社のかたちを思い描き、自身がこれまで体験してきたディズニーのサービスの細やかさや次々に新しいエンターテイメントを創生していく、その源流を知りました。

ページトップ

Copyright©ACPC. All rights reserved.