×

会員ログイン

ログイン名
パスワード

A.C.P.C.アーカイブ限定コンテンツ A.C.P.C close up

A.C.P.C.提携講座 ライブ・エンタテインメント論
提携講座/登壇講師インタビューseason 1

Interviewee

REC.010 野村達矢さん

ヒップランドミュージックコーポレーション取締役執行役員
ロングフェロー代表取締役
一般社団法人 日本音楽制作者連盟理事

プロフィールの詳細

講義の詳細


CHAPTER.1
ネット上のフリーコンテンツについて

― 学生たちのアンケートによると、CD所持数は10枚〜29枚が多く、やはりCDは買わなくなっているという印象ですが、自宅では半数以上がPC・スマートフォンで音楽を聴いています。こういった状態の中で、野村先生は昨今のネットにおけるフリーのコンテンツについてどう思われていますか?

野村達矢氏(以下野村と略):僕は機械的・物理的な技術に手をつけられていない、過渡期のものと捉えています。音楽を聴くデバイスがスマホやPCに移り、フリーでも音楽を楽しめる状態になりつつある中で、それを前提としてどうしていくのか、技術的な進歩も今後出て来る可能性があると思うので、今は常に最前線で継続的に先を見据えながらやらなきゃいけない。立場としては権利主張をしていくというのはありますが、コンテンツに触れることと、ネットを通じて音源に触れる機会を、まず習慣として認識してもらうことも大事だと思っています。そうやって僕たちがプロデュースしているアーティストの作品に触れて、そのアーティストを好きになってもらうプロセスを作って行かざるを得ない。もしくは、逆にそれを上手に使いこなすことが今は求められるので、フリーか有料かの区別をあまり意識しすぎてしまうのも、トラフィックがきれいに流れていくことの妨げになってしまう可能性が大きいと思うんです。

― プロモーションなど様々なケースが考えられますよね。

野村:特に新人をプロモーションしていくときには、あまりそこにこだわらずやって行くしかない。とは言っても、フリーでやることを良しとは思っていません。課金して徴収して、アーティストに還元してというのは、僕らの立場として、当然やるべき役割です。ただ、どうしても今の時代ではなかなか課金徴収できる仕組が完成しきっていないのが現状です。法的なバックアップもないので痛し痒しですが、今そこは割り切ってやるという感じですかね。

ページトップ

Copyright©ACPC. All rights reserved.