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A.C.P.C.寄附講座 ライブ・エンタテインメント論
ゲスト講師リレーインタビュー (東京工科大学)season 5

目黒敦さん
Interviewee

REC.004 目黒敦さん

ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
ディレクター 日本&アジア・パシフィック担当 ミュージック・グループ

プロフィールの詳細


CHAPTER.1
「全体の情報を俯瞰で見つめバランスを取る」

― 目黒先生は本日の講義で4回目になりますが学生の印象はいかがでしたか。

目黒敦先生(以下目黒と敬称略):今回は、学生たちがこれからの方向性やビジョンを考えるときに利用価値があり、何にでも応用できるキーワードみたいなものを中心に話しましたが、例年になく様々な角度からの質問があって、積極的で良かったと思います。

― 講義では「Flexibility」、「Adaptability」、「Challenge Spirit」、「Passion」などの仕事に取り組む姿勢についてお話をいただきました。学生からは仕事のスキルについての質問が多かったのですが、目黒先生は学生と社会人の違いについて、どのように思われますか?

目黒:とても単純なことですが学生は自分でお金を払って習うのに対し、社会人は真逆でお金をもらってサービスするというか、貢献をしなきゃいけないことになります。それは経験や知識で培っていくものですが、就職するまでにちゃんとお金をもらえるくらいのレベルに達していないといけません。
それは決して難しいことではなくて、その能力のなかには、ミーティングの時に約束の時間の5分前に席に着いていることなど一見当たり前に思えるような仕事に取り組む姿勢も大事なスキルだと思います。

― 目黒先生はロサンゼルスの南カリフォルニア大学に留学していますが、当時、どんな講義が思い出に残っていますか?

目黒:経営学部だったので実際に一から会社を立ち上げた方々のインタラクティブな講義が毎週のようにあり、主にストーリーテリング(体験談やエピソードなどの物語を通じて伝えたい思いやコンセプトを話す手法)主体の講義はとても面白くて共感性や感動がありました。

― 私たちの学生時代に比べるとデジタル化が急速に進み、学生たちの環境も随分と変化しました。講義では「全体を俯瞰で見てバランスを取る能力が必要」というお話をされましたが、これはとても重要ですよね?

目黒: FacebookやLINEなどのSNSができてコミュニケーションがしやすくなっている一方で、今回のアメリカの大統領選じゃないですけど、どんどんエクストリーム化していくというか、情報やニュースを仲間内だけで共有することで、逆にそれ以外をシャットアウトしているような雰囲気があります。最近「エコー・チェンバー」とも言われています。
僕はこのインタラクションがとても気になっています。ですから学生たちには偏ったところで納得しないで、ひと呼吸おいて全体の情報を俯瞰で見つめバランスを取る能力の必要性をわかって欲しいです。

― 学生たちからマーケティングについての質問もありました。

目黒:マーケットリサーチがトゥマッチという状況はどうかなというのがもともと個人的にはあるのですが、やはり売りつけられるようにマーケティングされていると思った瞬間、ゲストはプィって逆を向きますよね。
それから大ヒットをとばしたアーティストやそれまでインディーズレーベルで頑張ってきた人が一気にブレイクしたときに、でも次はそうはいかないとプロは当然考えます。僕にとってマーケティングは、今日までうまくいったことが明日はクエスチョン。みんながサプライズや予定調和に飽きてきているし、予測はそう簡単ではありません。そういったなかで常にこうあって欲しいという方向性やビジョンを定期的にマネージメントチームとシェアするということが大事だと思いますね。

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