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A.C.P.C.提携講座 ライブ・エンタテインメント論
提携講座/登壇講師インタビューseason 5

土屋敏男さん
Interviewee

REC.001 土屋敏男さん

日本テレビ放送網株式会社 日テレラボ シニアクリエーター

プロフィールの詳細


CHAPTER.2
「臆せずにもっと手を伸ばし、そこで触ったものを掴んでみよう!」

― 講義の「コンテンツ環境のこれから」のなかで、グローバル・スタンダードとスーパー・ローカライズの2つのことをお話いただきましたが、学生たちはこの2つのバランスをどう考えていけばよろしいでしょうか?

土屋:実は自分のなかに2つ、両方あるべきで、これは目の前のことだと思うんです。今はローカルで素敵な画像をつくっています。例えば人口46,430人の宮崎県小林市の移住促進PRのCM(※)が公開4ヶ月間で180万回見られたように、今はグローバルとローカルは凄くつながっています。そのエネルギーは縦(ローカル)に行くのか横(グローバル)に行くのか、学生たちはまずはどちらも面白がってやる気になることが大事だと思います。最終的にそれは10年後か20年後に独自のスキームを持つことになるかもしれません。
※「ンダモシタン小林」https://www.youtube.com/watch?v=jrAS3MDxCeA

― 土屋先生が、日本のコンテンツ、エンタテインメントに期待することは何ですか?

土屋:やっぱり日本のエンタテインメント、クリエイティブは質が高いから、その実力を世界に証明して欲しい。もう何十年も前に野茂英雄投手が大リーグにいったとき、ほとんどの方が反対しました。でも野茂さんが証明したから日本の選手は凄いとなったわけですよね。コンテンツ界でも、そういう人が現れて欲しいですね。

― ところで本講義のテーマ「テレビは本当にオワコンなのか?」ですが、土屋先生の「テレビを見ている人?」の質問に学生たちはかなり手を挙げていましたが……

土屋:学生たちにもお気に入りのコンテンツ自体はやっぱりあると思うんです。でも何時にテレビの前にいなきゃいけないというのは彼らの世代には無理だと思います。ですから例えば、友人から昨日何とかって面白い番組があったと聞いたら、その番組はすぐに見たいときに見れて、それがネットになるといいですね。

― 講義の最後に、学生は「与えられるもの」が「与えるもの」より多く、社会人になるとこれが逆転して「与えるもの」が多くなり、この差が「社会を進める力」という、学生と社会人の違いをお話になりました。今回の学生たちは2年生ですが、今後どんなことを考えて自分を磨いたらいいでしょうか?

土屋:思うこと全てに手を伸ばして欲しいです。多くは今、目の前にある範囲のものしか手を伸ばせない。でも、臆せずにもっと手を伸ばし、そこで触ったものを掴んでみる。そこに未来はつながっていると思います。

― 本日は誠にありがとうございました。(次回は元キマグレン、ミュージシャンのクレイ勇輝さんです)

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