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A.C.P.C.提携講座 ライブ・エンタテインメント論
提携講座/登壇講師インタビューseason 2

Interviewee

REC.010 松任谷正隆さん

音楽プロデューサー/東京工科大学メディア学部客員教授

プロフィールの詳細


CHAPTER.2
悩みの部分はいつの時代も一緒

― 松任谷さんが音楽学校MICA MUSIC LABORATORY(創立1986年)を作られたきっかけを教えてください。

松任谷:研究生たちが集い、講師が集まって、今感動できる音楽、感動できる言葉、感動できるパフォーマンスを考える場所にしたかったんです。また、いろんな人がお互いを見つけるチャンスにもなる訳でしょ。実際、何人も音楽業界に出ていっているし、有名になった人もいる。だからお互いの刺激になるし、それが長い目でうちの会社や、僕個人のメリットになっていたりもします。

― 松任谷さんは「ライブ・エンタテインメント論」の講義で、自分たちの学生時代と現代を比較して、かつてはこうだった、というようなことを一切話しませんが、今の学生たちをどのように思われていますか?

松任谷:同じだよ。周りを取り巻く環境は70年代、80年代でみんな違うじゃない。色で表すことができるくらい違う空気だし、美意識も違う。今、パンタロンのジーンズに下駄を履いて歩くのが格好いいなんて思っている人はいないわけで、美意識が違うということは言葉も違う。だけどこの年代が持つ、成長期といったら変だけど、悩みの部分はいつも一緒だと思うけどね。

― 悩みの部分はいつの時代も一緒ですか?

松任谷:そう、そしてとても吸着する力が有る時代。例えば、その頃出会った音楽は一生好きなことが多いし、高校・大学時代はやっぱり吸着力の大きい時期だからナイーブなところも多いわけでしょ。それは昔も今も変わらないよね。ナイーブ故に半歩先のことが怖くて、半歩先のことが面白くて、そんな中から新しい言葉ができたり、一つの文化と言えるのかわからないけど、何らかの混沌とした物が生まれてきて、それが大人にも面白ければブームになるし。

― ブームの源泉はストリートですものね。

松任谷:そうだよね。そうやって半歩先を恐がり面白がることが、僕自身、学生と付き合うなかで一番面白い。逆に僕たちは、知識はあるけれど、半歩先が怖いという感覚は学生よりずっと薄くなっている。だからリアリティとして、学生の壊れそうな感覚のようなものはとても新鮮だし、呼び戻されるところもあるよね。一緒にやっていると。

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